安定した時が測定値ではないの!? 〜上手に測定するには ヒントその1〜
音香科学は「安定した時が測定値」とは考えていません。理由は簡単、常に揺らいでいる事が臭気の本質だからです。
お客様にも必ずそうアドバイスしています。
右図は、1m離れている室内2点の臭気測定値の例です。
2点の値が異なっているだけでなく、時間とともに変動しているのが、分かります。
この場合、1分程度測定し、平均値を記録すればいいでしょう。
これは特に臭気の変動が大きな場合の例であって、
室内で飲食、あるいは、接着剤を使った作業、頻繁なドアの開閉などがあったのかもしれません。
できれば、臭気が変動する事は控えて、測定すべきです。
多くの場合は、右上図とは違って、室内のどこでも臭気が均一で、変動は小さいでしょう。
その場合は、念のため、室内の2〜3箇所で臭気が異なっていないかを確認した後、
室内中央で1分待って、その時の測定値を記録すればいいでしょう。
>>もっと詳しい測定のヒントは<<
普段は気付かないかもしれませんが、室内の臭気は、
・温度、湿度
・ドア開閉(空気の入れ替え)
・作業による文具、OA機器からの発生臭気
・人の体臭、衣服、飲食等のにおい
・冷暖房、換気機器の運転変化
などで大きく変わります。
>補足<
測定値が変動していても、変動の原因が周りに見当たらない時もあります。
それでも「室内は空気が動かないはず、臭気は変動しないはず」という先入観は持たない方がよろしいでしょう。
見えない「臭気」を理解するには、先入観や思い込みを持たない事が、早道です。
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