臭気と温度の関係は!? 〜上手に測定するには ヒントその3〜
夏になると色々なものが、においます。 お弁当も、温めると香りが遠くまで届くようです。
はたして、温度で臭気はどのくらい変わるのでしょうか。
右図は、物質臭気の温度変化の例です。
日頃の経験どおり、温度が高いほど、臭気も強くなっているのが、分かります。
ですが、物質AとBでは、温度による臭気変化に違いがあります。
また、温度による臭気変化が意外に大きい、と感じた方もいるでしょう。
物質Aは、約30℃の温度差で、測定値が約20倍も違います。
これだと、5℃の温度差は測定に致命的な影響を与えることになります。
右図は、暑い夏の朝、室内の温度がじわじわと上がる時の、部屋の臭気の例です。
気温が上昇して、室内臭気も増加する事が分かります。
部屋の向き、室内でにおいを発する物、が違うと、臭気も違うようです。
>>もっと詳しい測定のヒントは<<
普段は気付かないかもしれませんが、室内の臭気は、
・温度、湿度
・ドア開閉(空気の入れ替え)
・作業による文具、OA機器からの発生臭気
・人の体臭、衣服、飲食等のにおい
・冷暖房、換気機器の運転変化
などで大きく変わります。
できれば、臭気が変動する事は控えて、測定すべきです。
>補足<
測定値が変動していても、変動の原因が周りに見当たらない時もあります。
それでも「室内は空気が動かないはず、臭気は変動しないはず」という先入観は持たない方がよろしいでしょう。
見えない「臭気」を理解するには、先入観や思い込みを持たない事が、早道です。
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